名無しには二つの時期がある。

名無しには二つの時期がある。
デブ期と痩せ期だ。
デブ期は春にピークがくる。
わりと部活が暇な冬にきっちり蓄え、
春にドーンとくるのだ。
脂肪が。
顔に。
そのわりに体型はそんなに変わらない。
たぶん体の肉が渡り鳥のように顔に北上するのであろう。
そう考えると微笑ましいような気がするが
デブ期のプリクラとかみると、本気で泣きたくなる。
お前そんな顔でよく外なんか歩けたな、と。
徒手帳に貼る証明写真なんか最悪だ。
春に撮るから。
一年間使うのに。
デブ期の時の顔はたぶん四割が名無しではない。
異星人だ。(脂肪)
痩せ期は夏にくる。
痩せ期とは名無しが最もスリムな時期だ。
だが周りと比べると決してヤセではないので周りは見ないように普段から心がけている。
生活の知恵である。
夏になぜ痩せ期がくるかというと
部活が忙しく、夏に負け、1日一食で生きていくからだ。
汗も自動的にかくし。
若いし。
新陳代謝万歳である。
夏が名無しの一番の華な時期であるといえるが、
毎年部活が大変な時期なので、
中学で吹奏楽に入ってからは夏を満喫したことがない。
学校に引きこもりっぱなしである。
水着とかは異次元の話である。
強いていえば小学校のころのスク水があるくらいだ。
今着れば色んな意味で犯罪である。
夏に撮ったプリクラをデブ期に見るとそれはそれで泣けるので、
見ないようにしている。
生活の知恵である。
むしろプリクラ見ません。
生活の知恵である。
それ以前にプリクラあんまり撮りません。
生活の知恵である。


なぜデブ期と痩せ期の話をいきなりしたかと言うと、
今デブ期に入りかけて非常に悔しいからである。
今年の春はこなかった。
もう二度と来ないと思っていたのに。
今さら来た。
非常に悔しい。
今この瞬間も南の国の小鳥たち(脂肪)が
顔を目指して北上しているのであろう。
NHKがそんな小鳥たちを撮るために
そろそろ名無しに取材依頼をしにくるのではないかと思っている。
小鳥よ。
高く高く空を飛べばよい。
北上すればよい。
そして高く飛びすぎて太陽に燃やされればよい。
(脂肪燃焼)




よし!うまいこと言った!*1

*1:言ってない